晩夏にて


夏の疲れからか不覚にも体調を崩した。

声が出なくなり、関節が痛い。熱もでてきている。

インフルエンザだといいなと思いながら、近所の内科へ。

「いま検査してもウイルスを確認できないから、明日もう一度来てくれるかな」

家族に移さないために自分の部屋で過ごすようアドバイスを受け、

とんぷくなど数種類の薬を処方された。

翌日、コロナとインフルエンザの検査を受けたら、まさかのコロナ。

5類に移行してはいるものの、薬を受け取るときは外で待つよう言われた。

マスク・手洗い・うがいはもとより、3密にならないよう気をつけて過ごしていたけど

罹るときは罹るもの。ゆっくり休むことにした。

嫌な予感は当たり、家族全員が順番に感染した。

インフルエンザに罹った時は、家族に移さなかったので、コロナの感染力の強さを実感。

弱気になったせいか、終活について考えてみようと、

購入していたエンディングノートを開いてみた。

もくじを見ただけで、その項目が多すぎて、何から始めたらいいものか・・

悩んだ末、書きやすそうな自分史から取り掛かることにした。

まだ時間はある(?)ので思いついたときに書き加えていくことに。

今日は、中秋の名月。来週からやっと秋らしくなるらしい。

よく寝て、よく食べて、日の光を浴びる。

免疫力を高めて、寒い季節を乗り切ろうと思います。

Update

決済ってご存知ですか?

土地や建物を購入する際、まず売買契約を締結して手付金(内金)を支払い、

その後残金を支払うにあたり、銀行で融資をしてもらうという流れの中で、

残金を支払う最後の工程を決済といいます。

一般的には、融資先の銀行に売主、買主、仲介会社そして司法書士が集合し、

売主、買主の本人確認、登記意思の確認及び登記に必要な書類を司法書士が確認したら、
銀行に融資を実行してもらい、売買代金の残金や諸々の費用を支払ったら解散。
所要時間は概ね1時間半から2時間。
解散後、すぐに司法書士が登記を申請し、決済日付で不動産の名義が買主に変わる。

少し前まではこのスタイルがメジャーだったのですが、
最近はネット銀行の利用者が増え、決済方法もアップデート!

スマホやタブレットで融資額の入金を確認したら即、売主等に振込むか、取引のある銀行の窓口で
振込みを依頼し、相手が売買残金や諸費用の入金を確認すれば決済完了。

場所も自由に選択できるし、司法書士が立ち会うだけなのでとてもコンパクト。

その分、売主と買主が事前に打ち合わせをする必要がありますが、

自身で手続きすることで、より実感が沸くことになると思います。

現金取引もあった時代は、決済が、目の前で大金を見る唯一のチャンスだったのですが、

アナログからデジタルへと便利になった分、
お金のありがたみを実感できなくなってきたように思います。

口座開設

 

コロナウイルスが流行して何かと不便なことが多くなった。

その一つが銀行での手続きである。

事務所開業にあたり銀行口座を開設するため窓口に行ってみたら

「ご予約はお済みですか?」

”ん??”予約が必要なことをすっかり忘れていた。

”今日は無理ですか?”

「少々お待ちください」と中へ聞きに行くも「本日は予約でいっぱいですので・・」

再度、予約して出直すことに。

事務所に戻って銀行のホームページで予約するも、空いているのは10日先。

できるだけ早い日時で予約完了。必要書類をHPで確認した。

予約の前日に銀行の担当者から確認の連絡があった。

当日、10分前に銀行に到着。案内の人にその旨を伝えて待っていると

他にも同じ時間帯で予約している人がいたようで、先にその人が案内された。

カウンターでの対応なので、個人情報が聞こえてくる。

予約をとっての対応の割には雑なイメージ。

まあ口座開設ぐらいじゃこんなものかと思っていたら、私の番が来て必要書類を提出した。

「名義を事務所名にすると、エコ通帳が作れないので紙通帳になります。」

「年間〇〇円かかります。」

そうか今どき通帳も有料なのか!

また、個人名義じゃないので、〇〇ダイレクトも使えないらしく、
法人用のサービスを紹介された。このサービスは、ネットでの申し込みなので、窓口では対応していないらしい。

あっという間に一時間が過ぎ、通帳のみ発行してもらって終了。

最後に、1週間ぐらいで、キャッシュカードが本人限定郵便で届くと案内された。

早速、事務所に戻って法人用のサービスを申し込んだら、登録に1か月かかるとのこと。

何事も早め早めに動かないといけないなと痛感しました。

便利なのかそうじゃないのか?

買戻特約

不動産を購入した時に、売買契約に買戻特約を付けることがあります。
買戻特約とは、不動産を担保にした一時的な借金と考えるとわかりやすいかもしれません。
将来、買い戻すことを前提として売買をするときにも利用できますが、あまり例はないように思います。
売主が行政や不動産業者などであれば、不動産を売却する際に投資や投機目的での購入を防止し、定住してもらうために買戻しの特約を付けた経緯もあるようです。 「買戻期間内に転居したらその不動産を没収しますから、住み続けてくださいね。」という使い方をして、転売を禁止したということです。
買戻しの期間は最長で10年なので、謄本をみると買戻し期間が満了していることがあります。
その場合、買戻登記を抹消することができるのですが、今年の4月1日から、所有者がひとりで申請ができるようになりました。もちろん書類も不要です。今までは登記済証(登記識別情報通知)や承諾書など書類を取り寄せてから登記をしていたので、それなりに時間がかかっていたのですが、それもなくなりました。
一度、謄本を確認してみて買戻特約の登記があり、買戻し期間が経過していたら抹消できるということを覚えておいてくださいね。ただし、敷地権付きの区分建物(マンション)の場合は、ひと手間かかります。謄本を確認したときに、買戻特約の欄に「建物のみに関する」という文言が入っていたら、土地の謄本を見る必要がありますので、ぜひ、司法書士にお問い合わせください。
もちろん相談は無料です!

スキあり

パソコンであるHPをクリックしたら、突然“トロイの木馬に感染しました”という画面が現れた。

同時に大音量で、『トロイの木馬に感染しました。画面はそのままで、今すぐ下記に連絡してください。すべてのデータが消えてしまいます・・云々』

右上の×を押しても反応なし。画面下にはWindowsサポートセンターと050から始まる電話番号が表示されている。

“トロイの木馬って危険なウイルスのはず ”慌てた私は電話をかけてしまった!

5コールくらいで独特の日本語を話す女性が出てきた。

「なんでこんなことになったの?」と尋ねると

『お客様のパソコンにセキュリティ入ってないから』

「入ってるよ」

『Windowsには入っているけどインターネットには入っていない』

「うーん。入っているはず・・」と不安になる。

続けて『入ってたらトロイの木馬に感染しない』

「そうなの?あなたWindowsの人?ところで何人?」

『はい。私はインド人』

ここで電話を切るべきだったのに、使っているパソコンのサポートセンターも外国の人が対応してくれたことを思い出し、そのまま相手の言いなりに。

『遠隔操作で作業するので、エラーコードを教えてください』

『画面に出ているセキュリティアプリをすぐに購入してください』

すると35,000円(1年)、55,000円(3年)、90,000円(10年)と3種類の料金が表示された。
当然、55,000円と90,000円がお得だと推してくる。

「1年で。支払いは振込み?」

『いいえ、コンビニでGoogle Play Cardを買ってきてください。どれくらいかかる?』

「20分くらい」

『電話はそのままにしてカードを買ってきてください』

急かされて、コンビニでカードを購入した後で、おかしいと気づいた。

戻ってスキャン中の画面をキャンセルし、電話を切った。

念のためスマホで調べたら、有名な詐欺だとわかった。

すぐに電話がかかってきた。184から始まる番号で。

『どうしましたか』

「あなた詐欺でしょ」

『詐欺じゃないです』

「詐欺でしょ」

『・・』電話が切れた。

即座にコンビニに電話して、購入したカードの返金をお願いしたら

【それはできません。キャンセルできない商品なんで・・】

「今、買ったばかりで、詐欺に遭いかけたので何とかしてほしい・・・」

渋る店員。少し間を置いて【わかりました。じゃあ持ってきてください】

“店員さん、ありがとう!”

返金してもらった際に警察に届けてほしいと言われたので、早速、近くの警察署へ。

事の顛末を話し、184から始まる電話番号も伝えた。気をつけるよう注意を受けた。

未遂で済んだけど、まさか自分が詐欺に遭うとは・・・。

その夜、この体験を知人、友人に話したら心がスッキリした。
大きな音で慌てさせ、考える時間を与えることなく、お金と個人情報を盗もうとする卑劣な犯罪。

まずは冷静になること、誰かに相談することが大切だと痛感したGW直前の出来事でした。

その前に

「住宅ローンを完済したら銀行から書類が届きました。」

「相続で名義変更しようと思ったら、こんな書類が出てきました」

いずれも住宅ローンなどの担保であった抵当権や根抵当権を抹消するのに必要な書類です。

具体的には、金銭消費貸借契約証書、(根)抵当権設定契約証書、登記識別情報通知書、

登記済証、解除(弁済)証書、委任状などです。

ここで注意したいのは、ご本人の登記簿上の住所と現在の住所が同じかどうかです。

新築の時に融資を受けたため、抵当権の登記をした後に、新居に引っ越し。

役所への住所変更の手続きは済んでるけど、登記はそのままというパターンです。

この場合、抵当権の抹消の登記の前に必ず現住所への変更の登記が必要になります。

名義人が本人かどうかを確認するためです。

また、名義人が亡くなっている場合は、先に相続人に名義を変更しないといけません。

“たかが抹消、されど抹消”なんです。

抵当権を抹消する前の住所の変更登記には、登記簿の住所から現在の住所までのつながりがわかる書類が必要になります。一度だけ住所を変えている場合は、前住所が載っている住民票(※)で証明できるのですが、数回住所を変更している場合は、戸籍の附票や改製原附票が必要になり、本籍地の市町村役場に請求しないといけません。

来年4月から相続登記が義務化されることはご存じの方も多いと思いますが、

令和8年からは、この住所の変更登記も義務化される予定です。
引越し時には、住民票だけでなく、登記の変更も必要になります。

住宅ローンの完済時には、(根)抵当権を抹消する前に、ひとつ注意が必要になることを
お忘れなく。


※大阪市内にお住まいで同じ区の中で転居している場合、前住所が載っていない場合があります。その場合は住民票の除票で確認してください。

一期一会

週に一回、法務局で登記手続きの相談を受けている。

実にたくさんの人が相談にやって来る。

自分で登記の申請ができるように必要な書類のチェックや
申請書の書き方などをご案内している。

司法書士の立場としては微妙だが、人の役に立っているという意味では
とてもやりがいを感じている。

何がわからないのか、何に手間取っているのか、
そこに至るまでの背景など相談者の思いを知ることができるのは
とても興味深いし、学ぶことが多い。

なかでも「相続登記を司法書士に頼んだら
30万ぐらいかかると銀行に言われた」には唖然とした。

「いえいえもうこれだけ書類が揃っているのでそこまでは・・・」と釈明。

司法書士に頼んだら高い!というレッテルをなんとかしたい。

もっと身近に感じてもらいたいと思い、ブログを始めます。

御存知かもしれませんが、来年から相続登記が義務化されます。

このブログを通じて、新しい制度について理解を深めたり、
少しほっこりする時間を過ごしていただけたら、とてもうれしいです。